オオアサノイエ ツ-

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閑静な住宅地。

公園の遊歩道が隣接しており緑が溢れる敷地に建つレンガ造りの住宅。

 

今回の敷地は建主様が35年前に住んでいた土地だという。

長く離れていたこの土地に改めて住宅を建てることを決めた建主様のご依頼は終の棲家の設計だった

当時、植樹した木々が生い茂っていた。

何か物語のようなものを感じ、残っていた木々も設計に組み込むべきだと考えた。

残存する木々・遊歩道との関係性・敷地の方向性...

​現地調査や図面検討によって敷地の要素を拾い出していく中で、

敷地との融和性に重点を置く計画となった。

建築の形態が周囲と調和するようなディテール、

建築と周囲環境との関係性を活かした内部空間とする為

観察と模型やデータによる検証を重ねた。

まず一本の桜の木を見通せるよう土間を配置する。

​土間を基点に、導線や採光を考慮し内部の空間構成がつくられていった。

庇は冬至の日射がリビングの奥まで届く最低限の高さとし、

プロポーションを抑えることで地面との繋がりをつくる。

地を這うような佇まい。

敷地に対して南東方向に庭を取ることで敷地内に光を落とし込む。

室内と庭のあいだにはウッドデッキを差し込み、内外を緩やかに繋ぐ。

明るく開放的な庭を介し、その奥に続く遊歩道・公園の木々の緑が繋がり、

室内からは奥行き感のある景色を望むことができる。

外壁のレンガは遊歩道の緑との視覚的対比を生み相互の美しさを際立たせる。

外壁に採用したレンガという素材の持つ蓄熱効果と

重厚でぬくもりを感じさせる質感が

北海道の厳しい冬を暖かで穏やかに過ごせるよう

内部の土間壁面もレンガで仕上げた。

​冬はレンガに日射を集熱させ、玄関からの冷気が居住域へ流入しないよう冷気止めに。

敷地に対して南東方向に空地(庭)を取ることで敷地内に光を落とし込む。

庇の高さを抑え、軒下部分に十分な奥行きを取ることにより、

太陽高度の高い夏は直射光の入射を抑え、庭に落ちたやわらかな拡散光を取り込む。

反対に太陽高度の低い冬は庇に遮られることなく室奥まで日射が届き暖かな日が差す。

 

夏は太陽の熱を遮断、冬は積極的に取り込む。

室内の温熱環境を暖冷房機器の性能だけに委ねず

建築的に向上させる

土間

車庫

住居部分

室内→ウッドデッキ→庭→公園

緩やかに内部と外部を結ぶ。​

​遊歩道

​遊歩道

デッキ

土間の先に桜の木が立つ

伊達計画所

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